最後の赤紙配達人

今年ももうすぐ火垂るの墓が放送されますね・・・。さっきチラッと宣伝見ただけで泣きそうでしたよ・・・。

さて。

帰省している間に、TBSで放送された「最後の赤紙配達人」というドラマとドキュメンタリーが一緒になった番組を観ました。赤紙が来た家族のことはよく取り上げられますが、普段は配達する人の話は出てこないのですから、興味深く思って、観ました。今回は滋賀県にあった大郷村(現在は長浜市)の役場で兵事係を15年勤めた西邑仁平さんがドラマの主人公でした。
祖母と一緒に観ていたんですが、祖父は志願したわけじゃないので、やっぱりこういう紙が来た、らしいです(もう年が年なんでうろ覚えの模様)。母が昔見た祖父の日記に、昭和16年に徴兵検査をしたような記述があったそうなので、国民兵召集なのは間違いなさそう。

この兵事係、恥ずかしながら今回の番組ではじめて知りました。そういえばいつも疑問だったんですよね、誰が配っているのか。赤紙を配る以外にも慰問、見送り、戦死者の告知などをされていたようですが、これをおおむねひとりで、15年もの間こなしていたかと思うと・・・西邑さんの苦労は大変なものだったと思います・・・そりゃあ辞めたくもなりますよ・・・。また、西邑さんが"上"の命令に逆らって、たくさん残しておいた資料・・・村人が生きた証ですが、よく60年もの間隠し通せたなと、驚きましたが、公開できるようになり、本当にうれしかったんじゃないでしょうか。他にドキュメンタリー部分では将来を約束した人の赤紙を書いた女性や、(出征した)父の顔を覚えてないという姉弟も出てきました。

色々と思うところはあるんですが、うまくまとまりそうにありませんので、見逃した方は再放送された際にはぜひご覧ください、とだけ書いておきます(毎回こんなパターンですみません)。

ちなみに西邑仁平さん、御存命。104歳だそうです。